フロント商品とは
フロント商品やフロントエンド商品という言葉を耳したことはございますか?
ミドル商品(ミドルエンド商品)、バック商品(バックエンド商品)という
言葉と一緒に使われるフロント商品というのはマーケティング用語の1つです。
フロント商品を端的に言うと
「集客のための商品」
バック商品というのが
「売りたい(本命の)商品」
のことです。
お客様はこちら(売り手)が買ってほしいと望んでいる商品をすぐに買って
はくれません。
まずはお試し(フロント商品)を買ってみて、試した結果、その商品が
良ければ継続的に利用してくれたり、より高額な商品(バック商品)を
買ってくれます。
身近な例としてはドモ●リンクルとかプ●アクティブなどが典型的な
フロント・バック商品を構えて販売していますね。
※広告を使って「まずは〇日間の無料お試しにお申込みください!」と
集客し、継続利用を獲得していることは皆さんご存知の通りです。
このように本命商品をお客様が買ってくれるまでのマーケティング戦略
について今日は考えてみます。
税理士事務所のバック商品とは
ではまず税理士事務所のバック商品から考えていきましょう。
税理士事務所、会計事務所の売りたい商品というのは企業の顧問
(月額契約)であり、相続案件の受注です。
事務所経営の安定化を図るために企業と顧問契約を結ぶことは
どの税理士事務所も望んでいることでしょう。
相続案件についてもその受注単価の大きさから同様です。
そしてスポットの決算の受注、法人登記などがミドル商品に
あたります。
税理士事務所におけるフロント商品とは
では皆さんの事務所のフロント商品は何を用意されていますか!?
私の個人的な見解に過ぎませんが、多数の税理士事務所が見込客に
とって魅力的なフロント商品を用意できておらず、集客に苦戦を
強いられています。
少し進んだ事務所でセミナーを定期開催しているというレベルです。
私の中でセミナーは税理士事務所におけるミドル商品です。
たとえ参加費無料のセミナーでもミドル商品です。
なぜなら「出向く」ということさえ見込客にとっては心理的
ストレスになるため、フロント商品としては見込客に対して
ストレスがかかり過ぎているのです。
よって税理士事務所・会計事務所はもっとストレスの軽い
商品を用意しなければ集客はうまくいきません。
では税理士事務所におけるフロント商品の一例をあげていくと・・・
・無料冊子(PDFダウンロード)
例:「3分で読める!税務調査対策マニュアル」
「税理士だから知っている!融資獲得の秘訣」など
・無料WEBセミナー
例:「法人設立の前に知っておきたい〇つのポイント」など
・メルマガ
例:「1日3分で学べる健康経営の秘訣メルマガ」など
このようにWEB上で何かを学べたり、得ることができる
商品を用意することが税理士事務所には必要です。
私がこの中で特にオススメするのがメルマガです。
以前も当ブログで書いた通り、SEO対策のために事務所の
ホームページ上でブログを書いている場合、その内容を
過去に名刺交換した方々にメルマガとして配信します。
更にそのメルマガをフロント商品として活用しよう!
というわけです。
こうすることでメルマガを配信すれば
SEO対策にもなって
フロント商品にもなって
見込客の育成にも繋がって
一石二鳥どころか何鳥にもなります。
フロント商品がないと・・・
フロント商品を用意することで、見込客(お客様)は気軽にホームページ
上から申込をしてくれたり、問合せをすることが出来ます。
裏を返せば、フロント商品がないと税理士事務所によっぽどの
魅力(強みや実績)がない限り問合せが得ることが出来ません。
当社ではホームページ制作はもとより、今回の内容のような
WEB戦略の段階からご相談に乗ります。
「ウチの事務所であればどんなフロント商品を作ればいいものか?」
といったご相談でもどうぞお気軽にお問い合わせくださいm(__)m
執筆者紹介
- 株式会社FIS DESIGNS 代表取締役
独立前は、「楽天ビジネス」にて税理士事務所を
中心に士業事務所を担当。
2013年に税理士特化型WEB制作会社FIS DESIGNS
の代表取締役に就任。
300事務所以上の税理士事務所のホームページ制作や、
WEBコンサルティングに従事。
2019年に、税理士向けセミナーポータルサイトの
「セミナーBOOK」の創立に参画。
税理士向けセミナー講演も多数行い、税理士事務所のWEB戦略推進に
日々邁進している。