士業はエリアビジネス
士業ビジネスはエリアビジネスとも言える一面を持っています。
- 税理士事務所における相続相談
- 弁護士事務所の離婚・交通事故に関する相談
などの相談については、自宅の近所や行きやすい場所に事務所を構えている士業を探して訪ねる、というケースが案外多いはずです。
それゆえ、郊外では路面に店舗を構えて看板を出しますし、都内ならアクセスしやすい駅前にオフィスを借りますよね。
ところが、スマホが浸透して…というよりも、スマホは1人1台が当たり前になって、今や見込客はスマホを使って近隣で相談できる士業を探しています。
例えば、川口市に住んでいて相続に悩んでいる人がいるとします。
この人はきっとスマホで「川口市 税理士」と検索するはずです。
その時、SEO対策やリスティング広告がバッチリならば検索上位に皆さんの事務所が出るので、お問い合わせを獲得できるでしょう。
けれどもエリアビジネスの場合、それ以上に視覚的に上位にくる検索結果があります。
それがGoogleマップです。
皆さんも実際に「飯田橋 税理士」「九段下 弁護士」のように「エリア 士業分類」で検索してみてください。
すると、リスティング広告が2~3件出てきた直下にGoogleマップが表示されていて、そこに士業のオフィスにピンが立って案内されていませんか?
参考までに「川口市 税理士」と私が検索した場合はこんな感じでした。
また「川口市 相続」と検索するとこうなります。
このように「検索者は特定のエリアの会社(士業)を探しているのだろう」とGoogleが判断した場合、ホームページなどのwebサイト情報よりもGoogleマップのデータの方が上位に表示されます。
税理士事務所など士業はMEO対策を行おう
場合によっては、SEO対策よりもGoogleマップ上の対策を行う方が効果的であることについて、何となくイメージはしていただけましたでしょうか。
では、Googleマップ上の対策について解説を進めていきます。
Googleマップ上の対策をMEO対策と言います。
MEOとはMap Engine Optimization の略称でGoogleマップを対象とした地図エンジンにおいて最適化を図ることを意味します。
Googleマップには事務所の名前以外に住所、営業時間など基本情報に加えて口コミまでもが掲載されます。
いわば食べログの士業版に今後はなっていくと言っても過言ではありません。
見込客は当然、口コミまでも調べ尽くして動くようになっていくはずです。
現時点ではまだMEO対策を行っている士業が少なく、Googleマップ上に表示される事務所数がたいして表示されないことから見込客はそこまで検索結果のGoogleマップを見に行くことはありません。
これはチャンスでもあり、リスクでもあります。
チャンスというのは他所がやっていないからこそ、今ならGoogleマップで一番目を惹く対策を打てるという点です。
一方、リスクはSEO対策やリスティング広告を行っている場合、その効果が薄れていくことです。
つまり、これからの時代、税理士事務所など士業におけるwebマーケティングは、SEO対策はもちろんのこと、リスティング広告でより広い網をかけ、さらにはMEO対策で近距離の顧客に門を開くことまでしていかなければならないということです。
では、具体的に何をやるべきかというと、これまでに全くMEO対策を行ったことがない方は次の3点に取り組んでみてください。
- Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録する
- Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に載せられる限りの情報を入力する
- お客様に口コミの登録を促す
まずはここからです。
口コミをできるだけ多く(できれば10件以上)集めることを目指してみてください。
繰り返しになりますが、今、取り組めばチャンスですので、すぐにお取り組みになられることをオススメします。
また、MEO対策を行うにあたってご不明な点などがあれば、どうぞいつでもお気軽にご相談ください。
コラムの内容と若干異なりますが、動画でも解説しています。
執筆者紹介
- 株式会社FIS DESIGNS 代表取締役
独立前は、「楽天ビジネス」にて税理士事務所を
中心に士業事務所を担当。
2013年に税理士特化型WEB制作会社FIS DESIGNS
の代表取締役に就任。
300事務所以上の税理士事務所のホームページ制作や、
WEBコンサルティングに従事。
2019年に、税理士向けセミナーポータルサイトの
「セミナーBOOK」の創立に参画。
税理士向けセミナー講演も多数行い、税理士事務所のWEB戦略推進に
日々邁進している。