税理士事務所のサービスを全てホームページに盛り込んではダメ?
多くの税理士事務所、会計事務所では自所のホームページに
「税務顧問、引き受けます」
「登記実績豊富です」
「相続は〇件やってきました」
という具合にターゲット顧客が異なる様々なサービスを1つに
まとめて掲載してしまっています。
確かに税務顧問も相続も対応した実績があることは事実かもしれません。
しかし、これではホームページから集客することが難しくなります。
なぜでしょうか?
理由を説明する前にイメージしてみてください。
皆さんが食品スーパーをやっているとして、街中に野立て看板を出して
プロモーションを行うこととなりました。
その看板に上半分に
「生鮮食品が激安!」と書きつつ、下半分に
「幅広い業態の飲食店様の御要望を叶える食材を用意!」
と書いてあったら、どう思われますか?
さらに言うと
看板の隣に競合2店が看板を出しました。
片方は「獲れたてピチピチの魚が自慢!おまけに安い!」と書いてあり、
もう片方は「食通を唸らせるプロ(飲食店様)専門のお店!」と書いてあります。
皆さんがもし主婦だった場合、上記3点の看板を見たとしたらどのお店に
行きますでしょうか?
1サービス1ホームページ
お気づきに通り、1つのプロモーション媒体(上でいうと看板)には1つの
サービスの紹介にとどめるべきなのです。
なぜなら
ターゲットとなる見込客が異なるから
です。
税務顧問の場合であれば法人企業がターゲットとなります。
一方で相続の場合、メインターゲットは個人です。
税務顧問と相続を同じページに掲載してしまうと、個人の見込客からすれば
「特に相続が得意な感じを受けないな?」と思ってしまわれかねません。
逆もまた然りです。
よって、WEBから集客したいのであれば、サービス(コンテンツ)1つにつき
ホームページ1つ用意しなくてはならないのです。
税務顧問、相続の両方を取っていきたいのであればホームページは2つ用意しな
くてはなりません。
コンテンツ毎にホームページを作成する方法
ホームページをコンテンツ毎に作成する方法を書いておくと、まずドメインを
どうするか、が最初に検討すべきことです。
今の事務所のホームページドメインの下に新たな相続専用や登記専用の
ホームページを展開させるのか、
はたまた新たにドメインを取得して、ホームページを新設するのか、
という大きく2つの方法が取れます。
こちらについては、私はどちらでも構わないかなと思っています。
後から作る方のホームページで積極的にブログを書いたりする場合は
前者の構成にしておけば、既存ホームページのSEO対策にもなる可能性
があります。よって既存ドメイン配下に新たなホームページを作成
した方がいいでしょう。
リスティング広告など有償プロモーションをお考えの場合は、新たに
ドメインを取った方が見込客からすればわかりやすいかもしれません。
ドメインよりも考えるべきはコンテンツ内容です。
以前も当ブログで書いた通り、事務所の強み、実績、他社との違い
を明確に打ち出すことを入念に考え、WEB制作会社と見せ方を
検討することが何より大切です。
執筆者紹介
- 株式会社FIS DESIGNS 代表取締役
独立前は、「楽天ビジネス」にて税理士事務所を
中心に士業事務所を担当。
2013年に税理士特化型WEB制作会社FIS DESIGNS
の代表取締役に就任。
300事務所以上の税理士事務所のホームページ制作や、
WEBコンサルティングに従事。
2019年に、税理士向けセミナーポータルサイトの
「セミナーBOOK」の創立に参画。
税理士向けセミナー講演も多数行い、税理士事務所のWEB戦略推進に
日々邁進している。